派遣社員で働いている方のなかには、「住宅ローンの審査に通りにくいのでは?」と心配されている方も多いのではないでしょうか。
実際に年収や雇用形態などを重視する銀行が多いのが事実ですが、派遣社員でも住宅ローンが組めないわけではありません。
そこで、派遣社員が住宅ローン審査に通りにくい理由や審査条件、審査に通るコツについて解説します。
これからマイホームの購入をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。
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派遣社員は住宅ローンの審査に通りにくい?理由とは
マイホームを購入する際に、多くの方が利用するのが住宅ローンです。
では、派遣社員のような非正規雇用労働者の場合でも、住宅ローンを組むことはできるのでしょうか。
結論からいえば、正規雇用労働者の正社員に比べると審査が通りにくい傾向にあります。
なぜ、派遣社員は住宅ローンの審査が通りにくいのでしょうか。
理由①リストラの対象となる確率が高いため
1つ目の理由は、リストラの対象となる確率が高いことが挙げられます。
企業が業績不振となった場合、もっともリストラの標的とされるのが派遣社員やパート・アルバイトの非正規雇用労働者です。
派遣社員は、派遣先の企業に直接雇われているわけではないため、正社員よりもリストラの対象となりやすい傾向にあるからです。
リストラされれば、収入減もしくは収入がなくなる可能性があるため、住宅ローンを組んでも返済不能リスクが高くなります。
そのため、その分審査が厳しくなり、住宅ローンを組みたくても融資が通りにくくなってしまいます。
理由②契約期間が決まっているため
正社員の場合は、雇用期間に定めがないため何もなければ定年まで働くことができます。
しかし、派遣社員の場合は、契約期間が定められていることが多いため、その期間を過ぎれば任期満了となってしまいます。
たとえ、希望により契約が更新できたとしても、その後必ずしも継続して雇用してもらえるとは限りません。
また、任期満了後も次の派遣先がすぐに決まるわけではないため、一時的であろうと収入がなくなってしまいます。
そのため、金融機関も融資を渋りがちとなってしまいます。
理由③収入が不安定のため
住宅ローンは20~40年と長期にわたって返済しなければなりません。
債権者である金融機関は、できれば滞納することなく返済をしてくれる方に住宅ローンを融資したいと考えています。
そのため、契約者の職業や収入は、融資するうえでとても重要な項目です。
派遣社員の場合は、基本的に有期雇用であるため、安定した収入が見込めないことから、住宅ローンの審査が厳しい傾向にあります。
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派遣社員でも住宅ローン審査が通る条件とは?
では、そもそも住宅ローンの審査が通る条件とは何があるのでしょうか。
住宅ローンの審査では主に以下の3つが重視されます。
●年齢
●勤続年数
●年収
●借り入れ状況
それぞれの条件についてご説明します。
①年齢
金融機関が住宅ローンの融資をおこなう際に、まず考慮するのが「年齢」です。
金融機関によって規定は異なりますが、一般的に融資を受けることができる年齢と、完済時の年齢の上限が設けられています。
たとえば、現在45歳の方が35年ローンを組むとします。
この場合、完済時の年齢は80歳です。
80歳では、すでに定年退職をしており安定した収入が見込めません。
そのため、年齢だけを考えると住宅ローンが通りにくい傾向にあります。
ただし、金融機関によっては完済時の年齢を81~82未満と設けているところもあります。
そのほかの審査項目をクリアしていれば、審査に通る可能性は十分にあるでしょう。
②勤続年数
住宅ローンが通る条件には勤続年数も大きく関わってきます。
多くの金融機関では住宅ローン融資の条件として、勤続年数1~3年以上と定めているところがほとんどです。
勤続年数が長いほど安定した収入を得られていると判断され、ローンが通りやすい傾向にあります。
そのため、20代前半など働き始めたばかりの場合は、収入が不安定と見なされ、審査に通りにくくなります。
また、正社員として働いていても、転職を繰り返している場合は審査に影響が出るため注意が必要です。
③年収
住宅ローンの審査では、年収も重要な項目の1つです。
金融機関は、年間の返済額が年収に占める割合の上限を設けています。
そのため、派遣社員でも年収が十分にあれば審査に通る可能性が高くなります。
一方で、年収が低ければ返済能力がないと見なされ、融資が通りにくくなるため注意が必要です。
なお、年収の目安は一般的に300万円以上とされていますが、近年では200万円以上からでも借りられる住宅ローンもあります。
④現在と過去の借り入れ状況
住宅ローンの審査では、現在だけでなく過去の借り入れ状況などもチェックされます。
たとえば、過去にローンを遅延していたり、住宅ローンの申し込み時に別の債務がある場合は、審査に不利になることがあります。
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派遣社員が住宅ローン審査に通るコツ
住宅ローンが通る条件を見て、住宅ローンを組むのが難しいと感じた方もいらっしゃるでしょう。
しかし、諦めるのはまだ早いです。
対策次第では、派遣社員でも住宅ローンを組むことは十分に可能です。
ここからは、派遣社員が住宅ローン審査に通るコツについて解説します。
コツ①年齢が若いうちに申し込む
派遣社員の方でも比較的年齢が若ければ、住宅ローン審査に通りやすい傾向にあります。
申し込み時点で高齢の場合は、派遣の契約期間が過ぎても次が見つかりにくかったり、病気などで収入が途絶えるリスクを抱えていたりするため、融資が通りにくくなってしまいます。
一方で、比較的若い年齢であれば、病気・死亡のリスクも低く、かつ将来的に正社員の可能性があるため、審査に通る可能性が高くなるでしょう。
コツ②頭金を増やす
住宅ローンの月々の返済を減らすためには、頭金を増やすのも1つの方法です。
たとえば、新居の購入費が2,000万円だった場合、頭金を10%の200万円支払えば返済額は全体の90%に抑えることができます。
住宅ローンは、借り入れ額が大きいほど審査が厳しくなるため、頭金を増やすことで審査が通りやすくなるでしょう。
また、金融機関によっては、頭金の金額によって金利を引き下げる制度もあるため、お得に借りることも可能です。
ただし、頭金を増やす分初期費用が多くなってしまいます。
住宅の購入時には工事費だけでなく、家具や諸費用もかかるため、それらの費用を想定したうえで頭金の金額を検討することが大切です。
コツ③借金はできるだけ完済しておく
住宅ローンの審査に申し込む前に、できるだけ現在の借金を返済しておくのも有効な手段です。
借金を残したままだと、住宅ローン審査に影響し通りにくくなってしまいます。
また、過去にローンやキャッシング、返済の遅延をした場合、それらの情報は信用情報へ保存されています。
この信用情報は基本的に5年で消えるため、5年を経ってから住宅ローンに申し込むのもおすすめです。
なお、信用情報機関に請求すれば、ご自身の信用情報を開示できるため、気になる方は事前に確認しておくと良いでしょう。
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まとめ
派遣社員は、一般的に雇用や収入が不安定であることから、正社員と比べると住宅ローンの審査が通りにくいのが現状です。
住宅ローンの審査では、主に年齢や勤続年数、年収で判断されるためです。
ただし、派遣社員でも頭金を増やしたり、若いうちに申し込みすれば、比較的審査に通りやすくなる傾向にあります。
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