新築一戸建てへの引っ越しなど、住環境が変わる際は、防犯対策を見直す絶好の機会です。
警察庁のデータによれば、侵入窃盗の発生場所で最も多いのは「一戸建て住宅」でした。
そのため、新築一戸建ての防犯対策は特に重要といえるでしょう。
この記事では、空き巣に狙われやすい新築一戸建ての特徴と、場所ごとの効果的な防犯対策を解説します。
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新築一戸建ての空き巣被害とは
新築一戸建てを建てる際、特に気になるのが「防犯対策」ではないでしょうか。
マンションから新築一戸建てに転居する際、多くの家庭が防犯対策の見直しを検討します。
マンションはエントランスや共用部分に高度なセキュリティを備えていることが一般的ですが、新築一戸建ての場合、防犯設備が整っていないことも多く、空き巣にとっては狙いやすい対象となりがちです。
一戸建てはマンションより空き巣被害が多い
警察庁の「住まいる防犯110番」によると、2023年(令和5年)における一戸建ての侵入窃盗の認知件数は約13,489件で、マンションなどの共同住宅の約4909件に比べると約2.7倍にのぼります。
一戸建ての防犯性能がマンションに比べて低くなる要因として、以下の点が挙げられます。
●出入口が1階にある
●侵入可能な高さの窓が多い
●防犯カメラやオートロックといった設備が整っている家が少ない
●管理人がいない
●無施錠で外出する人が多い
このように、一戸建てはマンションよりも侵入されやすい性質があり、空き巣に狙われるリスクが高いといえます。
新築一戸建てが空き巣の被害に遭うと、経済的な損失だけでなく、精神的な負担も大きくなります。
では、空き巣に狙われにくい新築一戸建てを建てるためには、どのような防犯対策が必要でしょうか。
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空き巣に狙われやすい新築一戸建ての3つの特徴
「一戸建て」と一言でいっても、空き巣被害に遭いやすい家とそうでない家があります。
ここでは、空き巣に狙われやすい新築一戸建ての特徴について解説します。
特徴①人目の少ない立地にある新築一戸建て
空き巣は犯行の際にできるだけリスクを避けようとします。
そのため、人目が少ない場所に建つ一戸建てや、窓や勝手口が外から見えにくい場所にある家は、狙われやすくなります。
また、目の前に大きな公園がある土地も注意が必要です。
夜間は人通りが少なくなるだけでなく、公園での下見が不自然に見えないためです。
人通りの少ない路地や、死角が多い立地もリスクが高いので、新築一戸建ての土地を選ぶ際には意識しておくと良いでしょう。
特徴②留守が多い新築一戸建て
家に誰もいない状態は、空き巣にとって格好のターゲットになります。
留守が多い家ほど、そのリスクに注意が必要です。
空き巣はカーテンの状態、洗濯物の有無、照明の様子などから、その家の留守状況や生活パターンを把握しています。
行動や生活パターンに隙があると判断されると、狙われるリスクが高まります。
そのため、外部から容易に行動を推測されない工夫が必要です。
特徴③防犯対策が不十分な新築一戸建て
空き巣は犯行前に必ず下見をおこない、その家の防犯対策を確認します。
例えば、「鍵をかけずに外出することが多い」「縁側の窓がいつも開いている」「防犯カメラが設置されていない」など、防犯意識が低いと判断されると、ターゲットになりやすくなります。
防犯対策が不十分であると、空き巣被害に遭うリスクが高まるため、新築一戸建てを購入する際には、しっかりと対策を講じることが重要です。
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空き巣に狙われにくくする新築一戸建ての防犯対策
新築一戸建ての防犯対策は、家全体の安全性を高めるために不可欠です。
窓や玄関、外周りなど、各所での適切な対策を講じることで、家族の安心を守り、空き巣に狙われにくい住まいを実現しましょう。
最後に、場所ごとに効果的な防犯対策を解説します。
窓の防犯対策
窓は空気の入れ替えや外の景観を楽しむために欠かせない設備ですが、外部からの侵入経路にもなりやすい部分です。
窃盗犯が窓ガラスを割って侵入するケースは少なくありません。
2023年(令和5年)の警察庁のデータによると、一戸建てへの侵入窃盗のうち、窓ガラスを割られて侵入されたケースは全体の35.8%に達しています。
防犯性能の高い窓ガラス
侵入を防ぐためには、防犯性能の高いCPマーク付きの窓ガラスを設置することが有効です。
これらのガラスは割れにくく、侵入に時間がかかるため、犯行を諦めさせる効果があります。
クレセント錠や補助錠の設置
窓のクレセント錠も重要です。
解錠に時間がかかるタイプや、暗証番号ダイヤル付きのものを選ぶことで、防犯性を高めることができます。
また、窓の上部に補助錠を追加するのも効果的です。
鍵付き雨戸やシャッター
さらに、防犯性を強化するために、上下2カ所に鍵が付いた雨戸やシャッターを取り付けるのもおすすめです。これにより、窓の防犯性能が格段に向上します。
玄関の防犯対策
玄関や出入り口は窓に次いで侵入経路として狙われやすい場所です。
しっかりとした防犯対策を施す必要があります。
ディンプルキーや補助錠の利用
新築一戸建てでは、防犯性の高いディンプルキーの採用が推奨されます。
この鍵は複雑な構造を持ち、ピッキングが非常に困難であるため、防犯効果が高いです。
また、補助錠の設置やサムターンカバーの取り付けも有効な対策です。
CPマーク付きドアの導入
ピッキングやサムターン回しなどの手口に対抗するためには、CPマーク付きの頑丈なドアが欠かせません。
これにより、侵入を試みられても5分以上抵抗できる強固な玄関を作ることができます。
リモコンキーの採用
無施錠のリスクを減らすためには、リモコンキーの導入もおすすめです。
リモコンキーは遠隔操作で施錠・解錠ができるため、鍵のかけ忘れを防ぎます。
オートロック機能もあり、玄関を閉めると自動的に鍵がかかる設定にすることも可能です。
外周りの防犯対策
外周りの防犯では、庭や塀の構造、防犯カメラの設置が重要です。
見通しの良い垣根や生け垣
塀や生け垣は、見通しが良く、簡単に乗り越えられないようにすることが重要です。
トゲのある低木を生け垣として使用するのも効果的です。
庭の整備
庭には侵入者が身を隠せないよう、視界が遮られない設計が求められます。
2階への足場となる物置や外部機器なども配置に気をつけましょう。
防犯カメラとセンサーライトの設置
外部からの侵入が懸念される場所には、防犯カメラの設置が効果的です。
防犯カメラは、不審者への威嚇効果があり、加えてセンサーライトで不審者を照らすことで、さらに防犯効果を高めることができます。
また、防犯カメラと合わせて、「24時間監視カメラ作動中」などと書かれた防犯ステッカーを垣根や塀に貼ることで、視覚的に強い抑止力を発揮します。
防犯砂利の設置
歩くだけで大きな音が出る防犯砂利も、空き巣が嫌うアイテムのひとつです。
防犯砂利の設置は通常、業者に依頼しますが、敷設方法を理解していればDIYで設置することもできます。
防犯効果を高めるためには、玄関前や縁側、トイレや浴室の窓下、裏口など、特にリスクの高い箇所に集中して敷くのがおすすめです。
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まとめ
新築一戸建てはマンションに比べて空き巣被害に遭いやすく、特に防犯対策が不十分な場合には、さらに狙われやすくなる傾向があります。
被害を防ぐためには、窓や玄関の防犯強化、外周りの見通し改善、防犯カメラの設置などが重要です。
立地選びも含め、総合的な防犯対策を講じることで、空き巣に狙われにくい住まいを実現できるでしょう。
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