スケルトンリフォームは一戸建て限定で、マンションではできないと思われている方が多いです。
中古マンション購入後にスケルトンリフォームができるのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、中古マンションのスケルトンリフォームの可否とメリット・デメリット、費用について解説します。
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中古マンションのスケルトンリフォームは可能なの?
スケルトンリフォームは、間取り変更や住宅の機能性向上など、より自由度の高いリフォーム手法です。
このリフォームでは、内装や設備をすべて取り除き、建物の骨組みのみを残して再構築します。
一般的には一戸建てでおこなわれることが多いため、マンションでの実施は難しいとされていますが、中古マンションのスケルトンリフォームは可能なのでしょうか。
スケルトンリフォームとは?
スケルトンリフォームとは、建物の内部を骨組みのみにまで解体し、そのあと再構築する手法です。
このプロセスでは、間仕切り壁や床、天井などの内装材を撤去して、建物の鉄骨構造や基本的な骨組みを露出させます。
そのあと、新しい間取りや内装を設計し、必要に応じて壁や床を再構築していきます。
この手法は大規模なリフォームや間取りの変更をおこなう際に有効であり、建物の外観や基本構造を維持しながら、内部のデザインや機能性をアップデートすることが可能です。
中古マンションでのスケルトンリフォームは可能!
中古マンションでもスケルトンリフォームは可能ですが、建物の構造によっては制約があります。
一般的な鉄筋コンクリート造のマンションでは、建物の骨組みが頑強な構造であり、間仕切り壁などの撤去が建物の強度に大きな影響を与えることはありません。
ただし、低層マンションや一部の建物では、壁で支える「壁式構造」が採用されていることがあります。
この場合、構造壁の撤去や移動は制限されることがありますので、事前に不動産会社や管理組合に相談し、建物の構造を確認することが重要です。
また、管理規約やマンションの規則も確認しておく必要があります。
これらの規約には、リフォームの制限や条件が記載されていることがありますので、事前に確認しておくことが重要です。
中古マンションの共用部分の変更はできる?
マンションでは、専有部分と共用部分が区別されます。
スケルトンリフォームは専有部分である居室内部に対しておこなわれるため、共用部分の変更はできません。
共用部分には建物の構造躯体や外壁などが含まれるため、通常は個人による変更が許可されません。
そのため、リフォーム計画を立てる際には管理規約を確認し、管理組合から許可を得ることが必要です。
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中古マンションのスケルトンリフォームのメリット・デメリット
中古マンションをスケルトンリフォームすることによるメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
中古マンションをスケルトンリフォームするメリット
自由なプランニングが可能
スケルトンリフォームは、注文住宅のように空間を自由にカスタマイズできることが最大のメリットです。
中古のマンションを購入した場合、以前の住人との生活スタイルの違いから、間取りなどに不便を感じることがあります。
しかし、スケルトンリフォームをおこなえば、家事や日常生活の動線を考慮し、ライフスタイルに合わせた間取りに変更することができます。
たとえば、2LDKを1LDKに変更したり、ウォークインクローゼットを追加したり、キッチンを対面式やアイランド型に変更したりすることも可能です。
さらに、壁や床の材質や色も自分の好みにカスタマイズできます。
断熱性や遮音性を向上させる
中古マンションのスケルトンリフォームでは、断熱性や遮音性を向上させることも可能です。
新しい断熱材を導入することで、冷暖房の効率が向上し、光熱費の節約につながります。
マンションの場合、外側からの断熱改修は難しいですが、室内の壁や床に断熱材を追加することで効果的に断熱性を向上させることができます。
また、遮音マットを床下に設置することで、遮音性能を高めることも可能です。
劣化した配管の取り替えが可能
スケルトンリフォームでは、壁や床を解体することで、通常のリフォームでは見えない部分を確認することができます。
とくに築年数の経った中古マンションでは、配管の劣化が気になることがあるでしょう。
劣化した配管は水漏れや漏電の原因となるため、これを機に配管の更新をおこなうことで、安全性を確保することができます。
新築マンションを購入するより費用が安い
新築マンションを購入するよりも、中古マンションを購入してスケルトンリフォームをおこなう方が費用が安いこともあります。
相場の高いエリアでも、中古マンションを購入し、スケルトンリフォームをすることで、予算内に抑えられる場合もあるでしょう。
これにより、選択肢が広がり、理想の住まいを手に入れられます。
中古マンションをスケルトンリフォームするデメリット
通常のリフォームより費用が高額
スケルトンリフォームは、通常のリフォームよりも費用が高額です。
骨組み以外のすべての部分を新しくするため、必然的にコストが高くなります。
また、解体作業中に予期せぬ欠陥が見つかることもあり、修繕費用が追加で発生することがあります。
中古マンションを購入するときには、先にホームインスペクションを受けることがおすすめです。
希望の間取りが実現できない場合がある
マンションのスケルトンリフォームにおいては、建物の構造によっては希望する間取りを実現できない場合があります。
とくに壁式構造のマンションでは、壁が構造上の重要な役割を果たしているため、壁の撤去や移動が制限されることがあります。
低層マンションを検討する際には、事前に構造を確認することが重要です。
工事期間中は仮住まいが必要になる
スケルトンリフォームの際には、工事期間中は仮住まいが必要となります。
工事には長期間がかかることがあり、その間は別の住居に滞在することになります。
工期は通常3か月から6か月程度であり、その間の仮住まいの費用も考慮しましょう。
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中古マンションのスケルトンリフォーム費用
メリット・デメリットを理解したら、次は費用についてです。
中古マンションのスケルトンリフォームの費用相場
スケルトンリフォームの場合、工事費用は中古マンションの状態やこだわり具合によって大きく異なります。
一般的な費用相場は平米単価が10万円から15万円程度で、工事費用全体は500万円から1,000万円程度です。
たとえば、60平方メートルのマンションの場合、工事費用は600万円から900万円になるでしょう。
ただし、広さやデザイン、材質にこだわると、その分費用はかさみます。
また、物件購入時には仲介手数料や税金、保険料などの諸費用も発生します。
一般的には物件価格の5%から8%が諸費用として考えられますが、引っ越し代や家具家電の費用も考慮すると、諸費用として10%程度の予算が必要です。
購入後は、管理費や修繕積立金、固定資産税もかかりますので、総合的に予算を考慮しましょう。
中古マンションのスケルトンリフォーム費用を抑えるには?
マンションのスケルトンリフォームは多額の費用がかかりますが、いくつかの方法で費用を抑えることができます。
優先度をつけて取捨選択
予算内でスケルトンリフォームをおこなうためには、優先順位をつけて費用をコントロールすることが大切です。
キッチンやリビングなど、こだわりたい部分に予算を集中させることで、必要な部分に資金を使い、他の部分はコスト削減できます。
たとえば、アイランドキッチンを設置する代わりに、フローリングの一部を合板にするなど、柔軟な対応が必要です。
補助金・減税・融資制度を活用
国や地方自治体が提供するリフォーム支援制度を活用することで、費用を抑えることができます。
補助金や減税制度、融資制度などがありますので、これらを活用しましょう。
具体的には、省エネ補助金や住宅ローン減税などがあります。
また、住宅金融支援機構の融資制度も利用可能です。
こういった制度を活用することで、スケルトンリフォームの費用を抑えられます。
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まとめ
中古マンションのスケルトンリフォームは、建物の枠組みのみを残して、間取り変更や機能性の向上を実現するリフォーム手法です。
費用相場は平米単価が10?15万円で、自由なプランニングや断熱性の向上など多くのメリットがあります。
費用を抑えるためには、優先度をつけて取捨選択し、補助金など制度を活用しましょう。
しかし、通常のリフォームよりも費用が高額で、希望の間取りが実現できない場合もあるため、注意が必要です。
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