不動産を売却する方法はひとつだけではありません。
個人の買主に売る以外に、不動産会社へ直接売却する方法もあります。
そこで今回は、不動産の買取再販の仕組みやメリット・デメリットについて解説します。
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不動産の買取再販の仕組みとは?
不動産売却といえば、不動産会社に仲介を依頼して買主を探すイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし、不動産会社が直接物件を買い取る「買取再販」と呼ばれる方法もあります。
買取再販業者に対して不動産を売却する方法で、仲介による売却とは異なります。
では、買取再販とはどのような仕組みなのか詳しく見ていきましょう。
買取再販業者とは?
買取再販業者は、買い取った中古物件にリフォームやリノベーションを施し、第三者に対して売却をおこなっている不動産業者のことです。
そもそもリフォームやリノベーションが前提なので、そのままの状態では買主がつきにくい不動産でも買い取ってもらえる可能性があります。
たとえば築年数がたった古い建物のように、そのままの状態では住み続けるのが難しい不動産の売却は買取再販が向いていると言えるでしょう。
税制上の特例措置がある
個人の買主は、買取再販業者から住宅を購入すると特例措置の適用を受けられる場合があります。
令和6年3月31日までに、一定の質の向上を図るための特定の増改築等がおこなわれた既存住宅を取得すると、登録免許税が軽減されます。
売主が直接的に利用できる特例措置ではありませんが、中古住宅の需要増加が期待される制度です。
売れる見込みのある中古住宅は買い取りの対象となるので、不動産売却の選択肢として検討してみると良いでしょう。
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買取再販業者と不動産仲介業者の違い
買取販売業者と不動産仲介業にはどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの特徴やポイントを見ていきましょう。
買取販売業者
買取販売業者は、仕入れにかかった費用と販売価格の差額で収益を得ている業者です。
自社で直接買い取ってくれるので販売期間はなく、早ければ2週間程度で不動産を売却できる特徴があります。
ただし、買取価格は相場よりも低くなることが多い点にご注意ください。
たとえば、1,000万円で買い取った不動産で考えてみましょう。
●買取価格:1,000万円
●リフォーム費用:300万円
●販売価格:1,500万円
上記のケースでは、200万円(=1,500万円-1,000万円-300万円)が買取販売業者の利益です。
こういった仕組みであることから、買取価格は相場よりも低めに設定されています。
しかし、リフォームの費用や手間をかけずに不動産を手放せるので、築年数のたった中古物件でも売却しやすいのが特徴です。
不動産仲介業者
不動産仲介業者は、売主と買主をマッチングさせる業者のことです。
売主に代わって広告活動により買主を募り、購入希望者が現れれば内覧対応から売買交渉、契約手続きなどのフォローをおこないます。
売買契約が成立したときの仲介手数料が、不動産仲介業者の収益となります。
不動産売却に時間がかかることも
不動産仲介業者は買取販売業者と違い、不動産売却が完了するまでに時間がかかることも珍しくありません。
標準的な販売期間は3か月~6か月程度ですが、不動産の条件によってはそれ以上の期間がかかることもあるでしょう。
ただし、買取再販業者による買取価格よりも高値での売却が期待できる特徴があります。
売却に時間がかかったとしても高く売りたい場合には、仲介による不動産売却を目指すことになります。
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不動産を買取再販で売却するメリット・デメリット
買取再販によって不動産売却することには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
それぞれのポイントを見ていきましょう。
買取再販のメリット
買取再販には次のようなメリットがあります。
すぐに現金化できる
売却金を新居の購入資金に充てたいなどの理由で、売却活動にあまり時間をかけられないこともあるのではないでしょうか。
買取再販なら不動産会社が直接買い取ってくれるので、すぐに現金化できるのがメリットです。
仲介による売却では、引き渡しのタイミングなどは買主の意向が優先される傾向にあります。
そのため、買主の都合に合わせて手続きを進めなければならない場面が多いでしょう。
一方で、買取再販なら不動産会社に相談すればある程度は自分の都合の良い日程で進められるのもメリットです。
現状のままで売却できる
買取再販業者はリフォームなどで付加価値を付けて再販売する前提としています。
そのため、リフォームやリノベーションで解消される程度の不具合や劣化であれば問題なく買い取ってもらえるのがメリットです。
なかには、残置物を残したままでも良いとしている買取再販業者もあります。
そのため、誰も住まなくなった実家のように不用品を抱えている不動産を売却するときにも便利です。
内覧対応が必要ない
通常の不動産売却では、購入希望者への内覧対応が必要です。
内覧対応は不動産会社の担当者にお任せできるものの、内覧の場で契約交渉がおこなわれることも珍しくないので立ち会いが望ましい場面も多いでしょう。
すると、申し込みが集中しやすい休日は内覧対応で忙しくなることが予想されます。
しかし、買取再販は不動産会社が直接買い取るため内覧対応は不要です。
契約不適合責任を負う必要がない
仲介によって不動産売却したとき、売主は買主に対して契約不適合責任を負わなければなりません。
買主に告知していない瑕疵が判明すると、修繕費用などを負担する必要があります。
しかし、買取再販の買主は不動産業者なので、売主は契約不適合責任を免責できる可能性があります。
引き渡し後のトラブルを回避するためにも、売買契約を結ぶ際は契約不適合責任を免責とする条項を盛り込むと良いでしょう。
買取再販のデメリット
買取再販を利用する際は、次のデメリットに注意が必要です。
相場よりも買取価格が低い
買取再販業者へ不動産売却すると、相場よりも1割~3割程度低くなるのが一般的です。
リフォームやリノベーションにかかる費用や、買取再販売業者の利益分を考慮した買取価格となるためです。
物件の状態によってはさらに価格が下がるので、少しでも高く売りたいとお考えの方はご注意ください。
どのような物件でも買い取ってもらえるわけではない
買取再販業者は、リノベーションなどで物件に付加価値をつけて再販売することを前提としています。
そのため、築浅物件のようにリノベーションが不要な不動産は買い取ってもらえない可能性が高いでしょう。
また築古の物件でも、買主によるリフォームですぐに住める状態になるものもあります。
このようなケースでは、買取再販よりも仲介による売却が適していると考えられます。
迷ったら不動産会社に相談を
買取販売が向いているのか、仲介による売却が向いているのかは個人では判断が難しいところです。
不動産の状態は物件ごとに大きく異なるため、個別に対応しなければなりません。
そのため、どうするか迷ったときには不動産会社へ相談するのがおすすめです。
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まとめ
買取販売とはどのような仕組みなのか、不動産売却におけるメリット・デメリットとともに解説しました。
買取価格は相場より低くなる一方、売却活動の手間がかからず、契約不適合責任も免責になるといった特徴があります。
不動産の条件によっては仲介での売却が難しいこともあるので、不動産会社と相談しながら方針を決めるのがおすすめです。
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